以前から訪れてみたかった京都の世界文化遺産『西芳寺(苔寺)』。
参拝するには事前予約が必要なのは知っていたのでいつまでに予約をすればいいのか調べてみると、参拝日の前日までオンラインで予約が可能とのこと。幸運にも翌日11時からの予約枠に空きがあり旅行期間中に参拝することができました。
本堂での写経で心を落ち着かせてから廻る静かで厳かな境内と庭園。
一度は西芳寺(苔寺)を参拝してみたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
事前に参拝申込み
西芳寺(苔寺)は
参拝される方が、心静かに自分自身と向き合う時間をお過ごしいただけるよう、1977年より事前申込制による少人数参拝を実施しております。
西芳寺|苔寺HPより
との方針で、参拝するためには事前申込みが必要です。
申込み方法は
- オンライン
- 往復はがき
の2通り。
オンライン申込 | 往復はがき申込 | |
---|---|---|
受付期間 | 2ヶ月前~前日23:59 | 2ヶ月前~1ヶ月前消印有効 |
参拝日・時間 | 希望日・時間を選択できる | 希望日を複数記入 時間の指定は不可 |
人数 | 2名まで | 2名まで |
参拝冥加料 | 4,000円以上 | 4,000円以上 |
決済手段 | 申込時にオンライン決済 (クレジットカードのみ) | 当日受付にて(現金のみ) |
キャンセル料 | 4日前までは無料 | ホームページに特に記載なし |
*2023年11月から苔寺参拝申込方法が変更されました。
そのためこの記事の参拝日である「2023/10/31以前」と現在では申込方法や締切が異なります。
ここでは新しい予約方法を解説しています。(2024/9/26追記)
オンラインでの申込み
今回(2023年8月中旬)利用したのはオンライン予約。1泊2日の京都旅行の往路の新幹線の中で急遽予約することを思い立ち申込みました。前日でしたが幸運にも空きがあり参拝できることに。空きさえあれば前日でも申込みできるのはオンラインの特典です。
オンラインでの申込み方法・受付期間
*2023/11/1参拝からは会員制度が導入され会員枠と一般枠が別々に設定されています。
一般枠でのオンラインでの申込みは2ヶ月前~前日23:59まで(2023/11/1より変更)。
アカウント登録のみで予約できます。
登録したメールアドレスに送付される予約番号を受付に提示して入場します。
予約は『西芳寺|苔寺ホームページ』から。
参拝時間・人数・参拝冥加料
予約できる参拝時間はお寺の行事などで日によって異なりますが、
開門時間は9:30 10:00 10:30 11:00 11:30
と30分刻みです。
以前(コロナ禍)は記載されていた各枠の閉門時間が現在は記載されていないので、最終の閉門時間まで参観することができそうです。(念のためご自身でご確認ください)
申込みできるのは1枠あたり2名(代表者1名と同伴者1名)まで。また、幼児を含む12歳以下の方の同伴はできません。(お子様の参拝日は年に数回別日に設定されています。)
予約カレンダーで希望日・時間を選び、アカウント登録へ進みます。
参拝冥加料は1名4,000円以上を申込み時にクレジットカード決済します。(システム使用料が1人あたり税込110円かかります)
日時の変更はできません。変更したい場合は一旦キャンセルしてから再申込みします。その際キャンセル料がかかるので要注意です(4日前までは無料)。システム利用料(税込110円/1人)は返却されません。
【キャンセル料】4日前まで無料 3日前〜前日:50% 当日:100%
往復はがきでの申込み
往復はがきで申込む場合、申込期間は2か月前~1か月前の消印が必要と、オンライン申込みに比べてかなり締切りが早いです。
以前は5名まで申込み可、参拝冥加料が3,000円以上とオンラインよりメリットもあったのですが、「2023/11/1から」は申込み人数、参拝冥加料ともにオンラインと同じ2名まで、4,000円以上となりました。
参拝希望日も複数記入することが勧められていて、参拝時間枠の指定はできません(原則午前10〜12時の案内になるとのこと)。
はがきの記入方法は『西芳寺|苔寺ホームページ』で確認してください。
当日は返信ハガキ(参拝証)と参拝冥加料(4,000円以上)を現金で持参します。
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関の場合、阪急電車、京都バスで行くことができます。
ただ西芳寺(苔寺)は少し行きにくい場所にあるので、料金はかかりますがタクシーも選択肢の一つです。
阪急電車
行きは時間の読める阪急電車がおすすめ。今回は京都市営地下鉄四条駅と近接している阪急烏丸駅(特急停車駅)から桂駅(特急停車駅)へ。桂駅で阪急嵐山線に乗り換え松尾大社駅で下車。(阪急電車の所要時間は約15分・料金は240円)松尾大社駅からは徒歩約20分です。
徒歩20分はちょっと…という方には松尾大社駅前に京都バスのバス停があり、曜日・時間帯によって違いますが苔寺・すず虫寺行の京都バス(63・73・83系統)が約5~20分間隔に来ます。(バス料金は230円)
京都バス
京都駅からは一時間に1~3本、京都バス73・83系統で嵐山・苔寺・すず虫寺行があります。(四条烏丸経由・所要時間約60分・料金230円)
三条京阪・四条河原町からは一時間に1~3本、63系統。(所要時間約60分・料金230円)
バスなので道路渋滞により所要時間は変わりますが、バス停からは両お寺へは徒歩約3分と近いです。
*京都市バス(29系統・四条烏丸→洛西バスターミナル行)にも「鈴虫寺・苔寺道」というバス停がありますがバス停から苔寺までは徒歩15分かかり最寄りまでは行きません。
西芳寺(苔寺)参拝順序
西芳寺の敷地を右手に見ながら川沿いの道を進みます。
衆妙門で受付
開門時間に衆妙門入口受付で予約番号を提示します。往復はがきでの申込の場合は、はがきと参拝冥加料(現金のみ)を納めます。
ここで筆ペンと境内案内図をいただき境内へ。
本堂で写経
まず本堂での写経に向かいます。
本堂には文机の席といす席があり、扇風機もまわっていました。
説明書通りに写経をしながら心を落ち着かせます。集中すること約10分。写経はお寺に納めても持ち帰ってもかまいません。私は記念に持ち帰りました。(筆ペンはいただくことができます。)
境内散策
写経を終えたら境内を散策しながら庭園へ向かいます。境内にも竹林や苔が広がります。
苔の美しい西芳寺庭園
「百聞は一見に如かず」といいますが、視覚だけではなく聴覚、嗅覚、触覚でも感動できる境内・庭園でした。寺務員の方々の柔和で親切な対応も嬉しく感じました。
休憩しながらゆっくり散策し、素晴らしい景色を堪能できました。
西芳寺(苔寺)の滞在時間は約60分。
参拝記念に出口で絵葉書をいただきました。